冬の終わりにテントウムシが出始めてきた頃から息子が虫捕りにハマり、それ以来、5ヶ月間大雨の日以外ほぼ毎日虫捕りをして過ごしてきました。
季節が進むにつれて蝶、バッタ、トンボ、カブトムシ、セミと色んな虫と遊びまくる日々。
子どもが「虫捕り行きたい!」と毎日言うので、虫がいそうな場所を探してただ付き添っていただけなのですが、虫捕りを始めてから子どもに大きな成長があったので、虫捕りを始めて感じた効果をまとめます。
虫捕り効果①|体力がつく
子どもが虫捕りに夢中になれば、虫がいる公園や草原に連れて行って見守るだけで、子どもは一生懸命虫を追いかけて動き回ります。
6月から7月にかけてモンキチョウがたくさん飛ぶアカツメクサの原っぱを虫捕りの活動場所にしていましたが、モンキチョウを捕まえるためにひたすら走り回り子どもの体力もものすごくついたように感じました。
動けば夜もぐっすり眠ることができるので、昼間はたくさん遊んで夜はよく寝るという良い生活リズムが定着しました。
虫捕り効果②|虫に詳しくなった
わが子は3歳ですが、虫に興味があるからなのか次々と虫の種類や名前を吸収していきます。
見つけた虫を記憶して図鑑の中から同じものを見つけ出すのも大人の私より上手。
友人の子どもでも、興味のある電車や新幹線であればすいすい名前を覚えたり、微妙な色や線の違いであっても車体を区別したりと大人にはないものを持っていると感じることがありました。
息子の場合は興味の対象が虫だったということなのだと思います。
最近では、虫の成長過程にも興味を持っていて、蝶やカブトムシが卵から産まれて羽化するまでの様子などが描かれた絵本をよく読むようになりました。
虫捕り効果③|指先が器用になる
2歳で虫捕りデビューをした息子は、初めは上手に虫をつかむことができませんでした。
蝶を触ってみたいと言うので、私が捕まえた蝶を触らせてあげてもすぐに羽がボロボロに。
虫を弱らせてしまうことについては、嫌悪感を持つ方も多いと思います。
私自身も、虫に興味があるから触って一緒に遊びたい息子の気持ちと、実際に触ることによって弱ってしまう虫のことを考えて、どうするべきなのかモヤモヤしていた時期があったのですが、ファーブル会昆虫塾代表の中嶋さんの文章の
・子どもは触ることでものを理解する
・虫の個体数は多いので、子どもが虫捕りをするくらいでは減らない
という話に共感して、「ひたすら虫に息子の遊び相手になってもらおう」という考えに至りました。
それからは、息子は思う存分捕まえた虫と遊ぶようになったのですが、比較的すぐに虫をつかむときの力加減や、どの場所を持つのが良いのかということがだんだんわかってきたようで、虫捕りを始めた当初よりに比べて虫を弱らせてしまうことが激減しました。
トンボの羽を人差し指と中指の二本で挟む方法なども取っていて、指先がかなり器用になってきたと感じます。
虫捕り効果④|思い通りにならない経験で忍耐力がつく
世の中は大人にとっても子どもにとっても便利になり、子どもが「思い通りにならない経験」をする機会が減っていると感じます。
例えば、youtubeは、一度見始めると自分の興味のあるジャンルの動画が次々と出てくるので、「思い通りになること」の典型例ですよね。
動画が子育てのツールの一つになりつつある昨今では、あえて思い通りにならなくて悔しい経験を子ども時代に経験することも大事だと思っています。
虫捕りは思い通りにいかないことが多すぎる遊びです。
捕まえたいのに捕まえられない、やっと捕まえたのに網から取り出すときに逃げられたなどなど。
悔しくて泣きだすこともあるのですが、それで良いと思っています。
まだまだ虫捕りをしたいのに、夕方になって虫が見当たらなくなって泣き出すなんてこともありました。
また、虫捕りは、捕まえたい虫によって戦法も違ってきます。
息子が捕りたくて捕りたくて仕方がなかったアゲハ蝶は追いかけるのではなくて「待つ」のがコツ。
飛んでくるのを待つことができるようになったことでも子どもの成長を感じました。
虫捕り効果⑤|虫好きの友達ができる
公園で虫捕りをしていると、同じように虫網と虫かごを持った親子に出会うことも。
7月に入ると夏休みの小学生でさらに虫捕り人口がアップします。
どんな虫を捕ったのか、何を探しているのかといった話をきっかけに子どもたちが虫を見せ合って仲良くなることがあるのも虫捕りのメリット。
大きい子から捕まえたニイニイゼミをもらったり、朝早く公園に行くと、公園整備のおじいさんからカブトムシをもらったりしたこともあります。
同じ虫好きの人と出会ったときの息子はとても嬉しそう。
虫捕りを通じて、いろんな年代の人たちと交流できるのも子どもにとってとてもプラスになると感じています。
まとめ
虫がそもそも苦手な方も多いと思います。わたし自身も子どもが虫捕りを始めるまで実物を見るのも、図鑑を見るのもダメでした。
見ることについてはだんだんと慣れてきたのですが、今でも触ることはできません。
それでも子どもの虫捕り遊びに付き合うことはできるので、「虫は自分が苦手だから虫捕り遊びなんて無理!」と決めずに子どもが興味を持つかどうか試していただけたら・・と思います。
ハマればその先にかなり楽しい世界が広がります。
▼こちらの本は、虫捕り好きな子を持つ親としてとても興味深い内容でした。