プチポワ
コロナ禍でレジャーの選択肢が少なくなった中、人混みを避けつつ大人も子どもも楽しめるのがハイキングの良いところ。
ハイキングや低山登山と聞くと、難しそうと感じる方もいるかもしれませんが、コース選びや持ち物などをしっかり準備できれば3歳前後から親子で楽しむことができますよ。
月に3回親子ハイキングを楽しむ我が家流のコース選びや持ち物・服装などのポイントを紹介します。
目次
コース選びのポイント
子どもは運動神経や体力に大きく差があるので、一概に「このコースがおすすめ!」と言うことはできませんが、私がコース選びをするときに大事にしているのは次の3つです。
登山ガイドブックの難易度は参考にしない
登山ガイドブックのほとんどは大人向けに書かれているものです。
いくらガイドブックで「入門者向け」だったとしても、子どもには厳しい険しい道があることも。
同様に「ハイキングコース」「ファミリーコース」など易しそうな名前が付いていても小さな子どもには難しいケースもあるので、名称に頼らずしっかり下調べをしましょう。
「◯◯県 幼稚園 登山」などと検索し、過去に幼稚園児が園のイベントなどで歩いた実績のあるコースは3歳から始めるハイキングや低山登山に適している可能性が高いので、私はこの検索方法でヒットした山を調べてコース選びをしています。
標高差200メートル以内、大人の足で歩いて1時間〜1時間半のコースが理想。最初は県立などの自然公園のハイキングコースから始めるのも良いでしょう。
アクシデントがあってもおんぶや抱っこで降りられるコースであること
子どもは突然歩きたくなることがあります。
たいていの場合は、声かけやお菓子でやる気を出して歩いてもらいますが、どうしても上手くいかない場合や急に体調を崩してしまった場合のことも考えて、おんぶや抱っこで戻ることができるコースにしています。
登山口までのアクセスの良さをチェック
登山口まで歩いただけで疲れたとならないよう、登山口まで車で行けたり、駅が近いなどのアクセスの良さも重要なポイントです。
景色の違いは子どものやる気を出すのに必須
子どもにとって、同じような風景が続く道を歩き続けるのはなかなか難易度の高いことです。
ずっと同じような木が続いている道よりは、沢がある、林がある、開けた景色があるなど歩いていて変化があるコースの方が子どもの足取りも軽くなります。
子連れハイキングの持ち物は?
我が家のハイキングの持ち物はこんな感じです。
- リュック
- 飲み物
- 軽食(おにぎりがおすすめ。パンは喉が乾くことも)
- お菓子(チョコレートなど糖分が取れるもの)
- カッパ(上下分かれているものがベター)
- 子どもの着替え一式
- おんぶ紐
- ゴミ袋
- 絆創膏
- 日焼け止め・虫除け(夏場)
- 敷物
- ポケット図鑑
これらを一つのリュックに詰めて持って行きます。我が家の場合、私がリュックを背負い、夫が子どものサポートに徹しています。
子どもと一緒にハイキングや登山をする場合には、ランチはおにぎりなど食べやすいものにするのがおすすめです。
食べるのに時間がかかるものを持っていくと、ランチ休憩で時間がかかりすぎて帰りが遅くなるリスクも。
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お菓子は「山登りは楽しい!」と感じるための必須アイテム。子どもは大人よりもカロリーを消費しやすいのでしっかり糖分が取れるものを行動食として持って行きましょう。
カッパは、雨で足元が濡れて歩きづらくなるのを避けるためにも上下分かれているものがおすすめ。
3歳児とのハイキングは、途中で急に歩きたくなくなるリスクに備えて、抱っこやおんぶでも降りられるコースを選ぶのが必須ですが、リュックに小さく畳んで入れられるおんぶ紐があれば安心です。
ゴミ袋は、子どもが道中木の実などを拾ったときに持ち帰るための袋としても使えるので多めに持っていきます。
山歩きに慣れるまでは、大人が全部荷物を持つことおすすめします。
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子連れハイキングの服装は?
子連れハイキングでは、適した装備で出かけることがとても大切です。
靴えらびのポイント
- 子どもは普段履き慣れている靴
- 大人は登山靴
3〜5歳くらいの子ども用の登山靴は一般的ではなく、専門店へ行っても売っていないケースがほどんど。
子どもはあまりにもすり減って滑るようなものでなければ普段の履き慣れた靴でOKです。
一方、大人は坂道で子どもをサポートする場合などに備えて、滑ることのないように登山靴を用意すると安心です。
服えらびのポイント
ケガ、虫刺され、日焼けに備えて夏でも長袖長ズボンが基本。
秋冬は下着+長袖を着た上にフリースがおすすめ。子どもは特に体が温まりやすいので、歩き始めは寒いくらいでちょうど良いです。
脱ぎ着して体温調整ができるように、リュックに入れてもかさばらないもので重ね着しましょう。
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子連れハイキングを楽しむための心がけ
子どもと楽しくハイキングをするための心がけは次の3つです。
頂上まで行くことにこだわらない
大人だけであれば、頂上まで登って景色を見ることが登山の醍醐味ですが、この年齢の子どもにとっては、木の実や枝、虫など道の途中に見つけたもの全てがワクワクするもの。
「山は楽しい!」という気持ちが大事なので、山頂を目指すよりもやりたいことがありそうなときにはその気持ちを優先するようにしています。
無理に山頂を目指して「つらい」「怖い」などの経験にしてしまうのはNG。
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山歩きのマナーを教える
すれ違うときのあいさつや道を譲るなどのマナーを子どもが覚えると、ハイキングがより楽しいものになります。
小さな子どもが元気にあいさつをするとほぼ100%「頑張ってるね!」と声をかけてもらえます。
この家族以外の誰かから褒めてもらえるという経験は子どもの自己肯定感アップにもつながるので、子連れハイキングのメリットだと思っています。
ほかのハイカーとの会話のきっかけにもなって「5月頃にこのあたりにくると二輪草の群生が見られるよ」など耳より情報をもらえることもありますよ。
休憩は疲れる前に
小さい子どもは一度疲れて集中力が切れてしまうと、ご機嫌ななめになってしまったりと元のコンディションに戻るのが難しいケースもあります。
休憩は疲れる前にこまめにとるようにしています。
まとめ
安全に楽しく子連れハイキングや低山登山をするには、コースや注意点などの下調べが何よりも大切です。
自然の景色は、大人にとってもリフレッシュになるので、ぜひお子さんのペースに合わせて楽しんでみてくださいね!
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