プチポワ
本場フランスでもとても人気があり、フランス生活を送っていた頃、子どものいる友人とカプラについて話すとみんな口を揃えて、
「自分自身、子どもの頃よく遊んでいて大好きだった」
「自分の子どもにもカプラを与えたい」
と言っていたのが印象的でした。
わが家は、息子が1歳半のときに1000ピース入りのカプラを購入しました。
現在、息子は2歳半を過ぎたところですが、すでに「高くても買う価値があった!」と思っています。
この記事では、実際にカプラで遊んで感じたおすすめポイントや困る点、カプラで育つ力などを紹介します。
目次
カプラ(Kapla)ってどんなおもちゃ?
カプラのスペックを紹介します。
カプラが「魔法の板」と呼ばれるわけ
カプラは、全てのピースが同じサイズの板の積み木です。
その板の比率は「1(厚さ):3(幅):15(長さ)」。
組み合わせて色々なものを作りやすい黄金比だそうで、それゆえに「魔法の板」と呼ばれています。
実際のサイズは、8ミリ(厚さ)×24ミリ(幅)×120ミリ(長さ)。
重さは、12グラムです。
素材について
カプラの材料は、フランスの海岸松のみを使用。
ヤニが出ないことや耐久性に優れているなどの特徴があります。
そのため、ヤニ止めをはじめ、ニス、防腐剤、塗料なども一切使用されていません。
自然素材なので、口に入れても大丈夫です。
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音は、「崩れても、もう一回!」と心地の良い音が子どもの挑戦を後押ししてくれるよう、カプラの考案者がこだわったポイントなのだそう。
対象年齢
カプラの対象年齢は10ヶ月〜大人まで。
「0歳児も対象なの?」と驚かれるかもしれませんが、安心な素材で作られているので、1歳前の赤ちゃんが握ったり、口に入れたりしても心配ありません。
ラインナップと値段
カプラの定価は次のとおりです。
ピース数 | 価格(税込) | 箱の種類 |
100 | 6,050円 | 木製 |
200 | 9,790円 | 紙製 |
280 | 17,050円 | 木製 |
1000 | 53,900円 | 木製 |
これらは、カプラの正規販売店から購入する場合の定価。
良いお値段ですが、カプラ1枚からの保証対応やアフターサービスなどの安心付き。
そのほか、Amazonなどでも購入が可能です。
多くが「並行輸入品」と呼ばれるものになりますが、定価よりも安く購入できます。
カプラのおすすめポイント
わたしが実際にカプラで子どもと1年以上遊んで感じたおすすめポイントを紹介します。
1.遊び方が無限に広がる
カプラのおすすめポイントの一つ目は、遊び方が無限に広がることです。
カプラには、積み上げる、機関車や家などを作る、ドミノ倒しなど様々な遊び方があります。
積み上げるだけでも、単純に重ねていく方法のほかに、三角形、四角形、六角形など色々な形で積み上げる方法があるので、何通りもの遊び方が可能。
2歳半過ぎの最近の息子のブームは、線路や道を作ること。
息子が作った線路の上に、こんな感じでわたしが機関車を作るなどして親子で楽しんでいます。
カプラには決まった遊び方がないので、遊びを始めるときには必ず「カプラで何をしようかな?」と考えることからスタートします。
遊んでいるうちに盛り上がってきて、始めは想定していなかった遊びへつながることも。
遊び方が決まっているおもちゃよりも、単純なものから複雑なものまで年齢とともにレベルアップしていけるので、先々の楽しみもあります。
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おもちゃに愛着が沸くので、子どもにとってすごく良いのではないかなと思っているよ!
2.ほかの積み木よりも危なくない
カプラは、1ピース12グラムと一般的な積み木に比べて軽いので、高いものを作って崩れてもケガをするなどの心配はほとんどありません。
角も鋭利ではないので、赤ちゃんが口に入れてケガをするリスクもなし◎
長男がカプラで遊ぶときは、0歳の次男もこんなふうにカプラの板を握って一緒に遊んでいます。
ときどき口に持っていきますが、安全素材かつ飲み込む心配もないサイズなので、大丈夫。
3.片付けが楽すぎる!インテリア的にもかなり良い
カプラはピース全てが同じ形なので、片付けもただ「どさっどさっ」と箱に入れるだけでとってもラク。
1000ピース全て使って遊んだあとも、3分もあれば全部箱に回収可能です。
小さい子でも簡単にお片付けができるので、遊んだあとの片付け習慣を練習するのにも効果的。
付属の箱も、おしゃれなのでインテリア的にも気に入っています。
4.雑に積んでも崩れにくく、簡単にインパクトのある作品ができる
カプラは、加工精度がとても高く、よい具合に摩擦力もあるので、多少雑に積んでも崩れにくいです。
また、それほど労力をかけずにインパクトのある作品を作れてしまうところも嬉しいポイント。
例えば、こんな作品。
▼タイトル『タワー』。子どもと遊びながらささっと出来ちゃう。
▼こちらの建物は、「お家作って!」のリクエストに応えて20分くらいで作りました。
わたしはもともと大雑把なタイプな上に、2歳の子どもはまだそれほど長く集中も続かないので、インターネットで作品画像を検索して真似しながらパパっと作ることが多いです。
なので、いつも積み方は雑。
それでも崩れないし、なんとなく綺麗に仕上がっているのではないかと思います。
一方、夫はめちゃくちゃ几帳面に積んでいくタイプ。
こんなに角と角をきっちり合わせて作ります。
「1:3:15」の黄金比率をうまく利用して、その場で考えながら作ったそう。
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5.ほかのおもちゃとコラボできる
カプラは、ほかのおもちゃとも相性が良く、カプラで遊んでいるとそのうちに息子の思いつきで色んなおもちゃが登場してきます。
▼例えば、トミカ。
▼そして色んな動物たちとグリムス社のアーチレインボー。
これは、完全に『1,2,3どうぶつえんへ』という機関車に乗って動物園へ行くストーリーの絵本(息子の超お気に入り!)を再現した遊びだと思います。
カプラで機関車と線路を作っているうちにこんな遊びになりました。
▼さらに、ブリオともコラボすると面白い。
ブリオのカーブのレールや電車を追加して、ターンテーブルや機関庫を作っています。
関連記事:【2歳誕生日】初めてのブリオ木製レールセットにおすすめのシリーズは?
こんな感じで、ほかのおもちゃの遊びをも広げることができるカプラ、疲れるまで何時間でも楽しめます。
6.大人も遊びに没頭できる
カプラを買ってよかったと思っている最大の理由は、大人も没頭して楽しめること。
子どもの遊びに「付き合う」だと、すぐに大人も飽きてしまいますが、わが家は夫婦二人ともカプラで遊び出すと自分たちも楽しくなっています。
もちろん子どもと一緒に積み上げて遊んだりもしますが、それぞれに作りたいものを作って遊んでいる時間も。
子どものおもちゃで大人も本気で楽しめるものはなかなかないので、重宝しています。
カプラのちょっと困るポイント
カプラには、ちょっとだけ困るポイントも。
1.スペースが必要
カプラを楽しむには、ある程度のスペースが必須。
なので、狭い家の場合は工夫が必要です。
わが家は、カプラで思いっきり遊ぼう!という日には、リビングにあるものをできるだけ端に寄せて広い場所を確保してから遊んでいます。
少し手間なのですが、こうした工夫をすることで10畳のリビングでもカプラを満喫できています。
2.時間がないときには不向き
カプラで遊び始めると、その遊びの広がりやすさゆえに、なかなか遊びが終わりません。
夕食後、「さあ、そろそろ寝る準備を・・」というときに息子がカプラで遊びたいモードに入ると、寝る時間が確実に遅くなるのでちょっと困ることも。
ですが、逆に天気が悪くて外遊びができない休日なんかは大助かりです。
そんなときは、「カプラ大会の日」として家に引きこもって1日中カプラで遊んで過ごすこともあります。
カプラで育つ力とは?
カプラは楽しいだけではなく、知育玩具的要素もあります。
わたしが考えるカプラで育ちそうな力は次のとおり。
1.指先の器用さ
カプラは、間違いなく指先の器用さが鍛えられる遊びだと思っています。
実際に、積み上げていくときの指の動きはもちろんですが、少しずれてしまったときなどに細心の注意を払って小さな指で修正していくようすを見て「こんな器用なこともできるのか!」と気づかされたこともありました。
2.提案力
カプラで育つ力の二つ目は、提案力。
カプラは、遊び方が無限なので、毎回どんな遊びをするかを考えるところから遊びがスタートします。
息子が1歳半の頃からカプラで遊び始めたわが家。
最初はもっぱら「崩す専門」だった息子も2歳半になり、自分から「何をして遊ぶか」「何を作るか」などドシドシ提案してくるようになりました。
「動物園も作ろう」「駅も作ろう」「お家作ろう」「車庫の壁作って」など色んな提案をしてくれることが、最近カプラ遊びがさらに楽しくなった理由でもあります。
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玉を転がしたりできる坂道はけっこう難易度が高そうなので、要研究・・(汗)
「提案する」ってこれから子どもが生きていく上でとっても大事な力だと思うので、子ども主導でたくさん遊んでいきたいと思っているよ!
3.集中力・忍耐力
カプラで育つ力の三つ目は、集中力(忍耐力)。
「自分が作りたいと思ったものをママが一緒に作ってくれている!面白いものができそう!」というワクワク感からなのか、カプラをやっているときの息子は真剣そのもの。
壊さないように集中して積み上げたり、隙間を通ったりするし、作品が出来上がるまで待つ忍耐力もついてきていると感じます。
4.想像力
カプラで育つ力の四つ目は、想像力です。
カプラで何が作れるのか想像したり、何となく豚っぽいものを作って「これブタさん」と言うなど、2歳児でも想像力は育っているような気がします。
ただ、これはもう少し大きくなって、本格的に一人で色々なものを作れるようになってからさらに育っていく力なのではないかと思っています。
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まとめ|おすすめは断然1000ピース
カプラを実際に1年以上使ってみて感じたおすすめポイントなどを紹介してきました。
カプラ1000ピース入りは高価ですが、
- 長く楽しめるおもちゃであること
- 兄弟がいればみんなで楽しめること
- 大人も夢中になれること
を考えると案外コスパが良いのでは!?と思っています。
家族でカプラ遊びをすると1000ピースあってもすぐに使い果たしてしまうので、1000ピース入りを思いきって購入して大正解だったと思っています。
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